2004.06.22
「アマチュアバンド」

先日、地元(帯広)で開かれたアマチュアバンドのライブがあった。

友達のバンドも出ていたので見に行った。

そこでとてつもないバンドを発見した。

「重鉄労働者党」。

北海道は釧路から進出してきた彼等は、とてもキマっていた。

ナチス軍を思わせる衣装。

そしてガスマスクや仮面を付け顔を隠している。

そして何より上手い。

ジャンルは「重鉄」の名の通り「ヘビー・メタル」。

普段、俺はあまり聴くことのないジャンルだ。

だが、そこにいた俺は彼等のパフォーマンスに拍手で応え、

曲の終わりに両腕を上げ雄叫びをあげた。

不幸にも、その「重鉄」の後に出ることになったビジュアル系(?)のバンドの話。

会場の温度は上がっていた。

そこそこの腕があれば盛り上がること間違いなし。

だがやってしまった。

ライブ中、何度も長い茶髪を掻き上げ、片足は常にフロント・アンプに乗せて歌う。

目に力を入れ客を見つめアピール。

見た目は「ギャル男」。そしてたぶんナルシスト。いや間違いなくナルシスト。

ボーカル : 「おい!帯広〜!」

客 : 「・・・。」

ボーカル : 「元気がないなぁ。元気かー!?」

客 : 「・・・。」

ボーカル : 「反応がないなぁ。俺等が寒いのかぁ?」

客 : 「・・・。」

ボーカル : 「俺達、日帰りで来てるんだから楽しんで帰ってよー!」

客 : 「・・・。」

遙々札幌から来たようだったが、客を煽り過ぎて失敗。

何を言ってもダメでした。

客を完全に敵にまわしてしまいました。

なのに・・・コール&レスポンス(※)をやろうとしてる!
 
 ※コール&レスポンス
  「学園天国」などで、「ヘーイ・ヘイヘイ・ヘーイヘーイ」のあと客が「ヘーイ・ヘイヘイ・ヘーイヘーイ」と応える様子

もちろん観客完全無視。

正直かわいそうでした。

「もうやめて!自分を傷つけないで!」と、止めに入ってあげたい人達でした。

たぶんもう来ないでしょう。

プロのミュージシャンでさえ「もう二度と来るか!」と、名言を吐き捨てることのあるここ帯広。

そこで初対面の俺等を盛り上げた「重鉄労働者党」は本当にスゴイよね。


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