2004.06.27
「北海道小回り一周の長旅B〜抜け道」

友達巡りの旅をした。

突然だが、札幌の街中には駐車場が少ない。

そして高い。

俺みたいな田舎育ちは「有料駐車場」を利用するということは

「損をする」という考えなので、いつもはもっぱら路駐です。

だがここは札幌。

下手に路駐したものなら、すぐにお巡りさんにレッカーされてしまいます。

だが、何事にも「抜け道」はある。

札幌駅前にある大きなアミューズメント(パチンコ)施設。

そこに備え付けの立体駐車場。

料金:600円/1時間。

高い。

だが、ここには「当施設利用者は無料」というおいしいシステムがある。

駐車場を出るときにパチンコ屋のカウンターに行き、駐車券を出せば「無料駐車券」を頂けるのだ。

もちろん駐車場の入り口には

「近隣のデパート等への利用のお客様はお断りします」

と張り紙がある。

だが俺の目には

「近隣のデパート等への利用のお客様はバレないように停めて下さい」

と見える。

札幌に遊びに来るときは毎回そう見えるので

毎回停めさせてもらっている。

だが今回は失敗した。

正確には危ういところだった。

いつもの様に車を駐車して、街に出た。

友達と飯を食べていて遅くなり、あろうことに

パチンコ屋が閉店してしまった。

入り口にはバリケードが施されエスカレーターすら作動していない。

困った!

だがここで諦めたら、4000円近い駐車料金を払わなければならない。

俺と友達はアミューズメント施設内を走り回った。

どこかに「抜け道」がないか!?と。

そして苦肉の策に出た。

「演技」。

俺達は軽い打ち合わせをしてから、そのまま車に乗り込み料金支払所に向った。

そして「係員呼び出しボタン」を押した。

間もなく店員が駆けつけた。

店員 : 「どうしました?」

俺 : 「あの、カウンターで駐車券やってもらうの忘れちゃって」

店員 : 「はぁ・・・。」

俺 : 「・・・・。」

店員 : 「次回からは気を付けて下さい」

店員は苦笑いを浮かべ、「無料駐車券」を差し出した。

俺 : 「すいません。」

俺達はようやく脱出することができた。

と同時にガッツポーズ。

「ヨシっ!」

浮いたお金で飲みに出た。

はしゃぎすぎて友達に借金。

でも「楽しいなら良し!」

これが旅のテーマです。



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