2004.08.17
「蜂の巣」

祖父の家の屋根に

「蜂の巣」ができたというので、見に行きました。

蜂の巣駆除の業者さんが来る時間に合わせて見に行きました。

早速、現場を見に行くと

バレーボールくらいの大きさの蜂の巣が屋根の下にぶら下がっていました。

俺 : 「すげぇ!」

蜂の巣を初めて間近で見た俺は興奮。

祖父 : 「すごいだろう」

と、なぜか自慢げな祖父。

まもなく宇宙服のようなものを着た業者さんが来て、蜂の巣の除去作業に入りました。

業者 : 「危ないので近づかないで下さい。」

俺・祖父 : 「はい。」

と言ったが、とても珍しかったので、少しだけ離れて観察しました。

ガスボンベみたいなものを背負った業者さんは、脚立に足を掛け

蜂を駆除するガスを蜂の巣めがけて、噴射しました。

業者 : 『シューーーーー!』

蜂の大群 : 『ブーーーーーーン!』

攻撃された蜂達は慌てて蜂の巣から逃げ出しました。

が、しかし

蜂の巣ごと「虫捕り網」で覆ってしまっていたので逃げることもできずに

全滅。

アーメン。

すると蜂の巣を離れていた蜂達が、巣の異変に気付いたかのように帰ってきました。

宇宙服を着た男の周りに、黒い蜂の大群が群がりました。

宇宙服の男は、すかさずガスを噴射。

『シューーーーー!シューーーー!』

だが自由に飛び回れる蜂にはそれほど効果が無く

明らかに苦戦している宇宙服の男。

攻撃態勢に入っている蜂達は攻撃を緩めません。

『ブーーーン!ブーーーン!ブーーーン!』

ガスボンベを下ろし、ガス攻撃を諦めた宇宙服の男は

おもむろにバドミントンのラケットを取り出しました。

俺 : 「まさか!?」

祖父 : 「そんな!?」

ラケットをゆっくり振り上げ、そして

宇宙服 : 「フン!」

       『パチッ!』

宇宙服 : 「フン!!」

       『パチパチッ!』

肉弾戦です。

飛んでいる蜂をバドミントンのラケットでブチのめしています。

宇宙服の周りに群がっていた黒い大群は

見る見るうちに少なくなっていき、宇宙服の男の息が切れる頃には

その姿もほとんど消えていました。

宇宙服 : 「ハァ・・・ハァ・・・駆除完了です。」

俺 : 「ご苦労様でした!」

祖父 : 「ご苦労様でした!」

宇宙服の頭部分を外した、汗だくの業者さんは笑顔で答えました。

業者 : 「ご利用ありがとうございました。」




back