2004.10.14
「V系」

先日、友達のバンドのライブに行ってきた。

平日の夜ということもあり、客があまりいなかった。

珍しく、”前座”という形で出ていた友達のバンドを見て満足していたが

メインのバンドの番になり、唖然とした。

ファン1 : 「トシヤーー!」

ファン2 : 「トシヤーー!!」

ファン3 : 「トシヤーー!!!」

最前列を陣取っている女の子6人ぐらいが、大声で連呼する。

俺は、このマズイ空気を読みとってしまった。

俺 : 「まさかビジュアル系か・・・。」

ファン1 : 「トシヤー!トシヤー!」

ファン2 : 「トシヤー!トシヤー!!」

ファン3 : 「トシヤー!トシヤー!!」

250人くらい入るライブ会場で、観客は15人程度。

そして俺達を除くそのほとんどが最前列を陣取り、叫んでいる。

そして、彼女たちの待ちに待った「トシヤ」率いるビジュアル系バンドのメンバーが

次々とステージに出てきた。

ファン全員 :「キャーーーーーー!!」

俺 : 「・・・・・。」

盛り上がってます。最前列。

退ききってます。その他の客。

そしてボーカルの「トシヤ」の登場!

トシヤ : 「盛り上がっていこうぜ!ベイビー!」

ファン全員 : 「イエーーーーイ!!」

もはや最前列の女の子達はパニック状態。

俺に至っては、鳥肌が立ち悪寒が走りました。

悪魔の時間の始まりです。

目に力を入れて歌う仕草のボーカル「トシヤ」。

曲にあわせて、クラブ並のダンスを披露するファン数名。

あんなにつらいライブは初めてでした。

もちろん始まってすぐライブ会場を後にしました。

だって、ビジュアル系なのに不細工なんだもん。

だって、曲終わる度に手鏡で、髪型整えてるんだもん。

「こんな世界もあるんだなぁ。」と、軽くショックを受けて帰りました。




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