2005.08.10
「天井に・・・」

ようやく引越も一段落し、運んだ荷物を整理していた。

寝室のクローゼットに衣類を掛けていたとき

俺は見てはいけないモノを見てしまった。

クローゼットの中の天井に、何かが張ってある。

俺 : 「わーお。」

キレイに折り畳まれた黄色い紙の包みが

ガムテープで無造作に天井に張り付けてある。

明らかに何かが中に入っている。

恐い・・・。

変な汗が出てきた・・・・・。

俺 : 「ヨシ!」

俺は見なかったことにした。

精一杯自分にウソを付いた。

『何もない!』

数日後、友達が家に遊びに来た。

これはチャンスだと、俺は友達を巻き込んで中身を確認することを決意した。

俺 : 「実は・・・クローゼットの中に怪しいモノが・・・」

友達 : 「マジで?」

俺 : 「何かが天井に張ってあるんですよね。」

友達 : 「どれどれ!」

好奇心旺盛な友達はクローゼットの中を覗き込んだ。

友達 : 「おおお!!」

俺 : 「ね?あるしょ!?」

友達 : 「どうするのコレ?」

俺は決心して、その包みをそ〜っとゆっくり剥がした。

居間に戻り、その包みを開けることにした。

俺 : 「いい?」

友達 : 「うん・・・やたらドキドキする。」

中に何が入っているかわからないので、俺は最大限の注意を払ってゆっくり開けた。

一回・・・二回・・・三回・・・何度も折り畳まれている、黄色い包み紙を開いていった。

すると、中から更に白い包みが出てきた。

俺 : 「おぉ!!」

友達 : 「どうした!?」

俺 : 「なんか入ってる・・・」

友達 : 「何!?」

俺 : 「なんだこれ?・・・」

中から出てきた白い包みには、10円玉大の丸い白いモノが二つ入っていた。

俺 : 「ん〜、なんだろう?」

すると友達がニオイを嗅いだ。

友達 : 「これ・・・・防虫剤だ」

俺 : 「え?」






back