2005.08.30
「走れ愛犬!」

久々に実家に帰ったので

我が家の愛犬を散歩に連れていきました。

普段は両親が犬の散歩に行くのですが

たまに俺が散歩に連れていこうとすると

犬は気が狂ったようにしっぽを振って歓びます。

理由はただ一つ。

”走ってくれるから”。

ウチの両親と行く散歩は、”歩く散歩”で

俺と行く散歩は、”ランニング&ダッシュ”です。

家のまわり約2キロを本気ダッシュです。


その日は、30度近くまで気温が上がり

アスファルトも熱せられていました。

俺はそんなことも気にせずいつもの様に走っていました。

家まであと100メートル。

俺の右手に持っている綱が急に引っ張られました。

俺 : 「!?」

犬がいきなり知らない家の車の下に潜り込んでいます。

”きっと猫でもいたのだろう”と、俺はゆっくり車の下を覗き込むと

愛犬はグッタリした様子で横たわっています。

愛犬 : 「ハァ!ハァ!ハァ!ハァ!」

舌がダラリと下がっていて、どうやら体力が限界の様子。

俺 : 「あら〜。」

愛犬 : 「ハァ!ハァ!ハァ!ハァ!」

俺 : 「大丈夫ですか?」

犬は一向に動こうとしません。

・・・5分経過。

”そろそろ大丈夫でしょう”と俺が近づくと、

愛犬は俺に見せたこともない脅えた表情で後ずさりしました。

”もう歩けないな。”と判断した俺は、嫌がる愛犬を抱きかかえ

抱っこして連れて帰ろうとしました。

犬を背中から抱きかかえ歩き出した、その時!

『バコ!』

嫌がって暴れた愛犬の後頭部が

俺の顔面に痛打。

俺 : 「アダ!」

思わぬカウンターを受けた俺はその場でしゃがみ込み

愛犬も最後の力を振り絞ったカウンターで力尽き、その場に倒れ込みました。

結局、日陰で10分位休んでから

”二人”でトボトボ歩いて帰りました。




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